前回の続きで「ダイベラー」のお話。

小さめのショルダーバッグに入れても邪魔にならず、開くとそれなりにストレス無く分量が書けそうな絶妙なサイズ感。このサイズはどんなプロセスで決定したんでしょうねぇ。
惜しむらくは、このノートのリフィルは別売されていないこと。
ノートを切るか、先日紹介したまわるホッチキスを駆使して自作するか、ジャストフィットではないけれど、バイブルサイズ手帳のリフィルを綴じてみる…など、自分で何とかしなきゃなりません。
そんな工夫も、100均文具の楽しみのひとつですね(^-^;)
ポリウレタンカバーの裏側は、少し毛羽立たせたバックスキンもどき加工(?)。
購入したものは、機械の形かゴム底の靴の痕のようなものが着いています。購入前にチェックする事をお勧めします(^-^;)
カバーの背のど真ん中には穴があいていて、そこから「綴じゴム」の一部がゴムバンドとして出ています。

穴はハトメで加工されていて、擦れによるポリウレタンの劣化を防止しています。
また、ゴムバンド部には「パチンコの石をはさむ部位(何て呼ぶんだろ)」に似た、当て革がついています。ゴムバンドはそこそこキツイので、カバーの擦れあった部分をすぐに傷めてしまわないように、この当て革で接触面積を広げている様子。

背の上部を通過する綴じゴムの一部に、メタルビーズがついています。
TvNBでは、カシメのような意味がありましたが、このビーズを通すことで、直接カバーにこすれあう部分が若干保護されているような気がしないでもないですが、背下部の同様な「外に出てるループ」にはビーズがついていないので、用途を意識したものではなくて、単なるアクセントっぽいですねぇ…(^-^;)

3冊セットのリフィルのうち、外側の2冊はゴムバンドで連結されています。
TvNBは輪ゴムの親玉のようなバンド(別売)での連結ですが、こちらのバンドはリフィルのセット~カバー綴じに使われているものと同じ丸ゴムです。

この丸ゴムは金具でフラットに接続されています。価格のわりに芸が細かいです。
ラーメンを食べる前に、さっとはずして長い髪の女性に「これ使いなよ」とニヒルに渡す…なんて使い方も出来る…かも。(^-^;)

カバーをぐっと反らせて、本体バンドの経路を確認してみました。
まるで一筆書きのように、リフィルの固定~背下部の行って来い~カバー背通過でホールド用当て革~カバー背戻り~背丈夫の行って来い~リフィル固定(ここで連結)…になっています。
ゴムの交換は連結を何処でやるのかが悩ましく、また結構長めのものが必要そうです。

意匠や名称、品質管理の雑さ(足型)などに目をつぶれば(←おいおい)、価格、ディテール、大きさなど、とっても良く出来たシステムノートです。すげぇぜダイソーと言わざるを得ません。
…ただ、そこは100均のお品。
まず、付属のカードポケット+ポケットリフィルの強度がイマイチ。
未使用時点で根元にきついカールがついてしまっていて(前出の写真参照)、紙リフィルの使用時にでこぼこしてかなり邪魔。面倒ですけれど、このリフィルはとっとと外し、2つの紙リフィルをゴムバンドで連結して、その連結したものを、カバー固定ゴムに通して使うほうが良さ気。
次に、ぺったり開こうとすると、例の「当て革」がカバーの下に下敷きになってしまい、筆記時にものすごーく邪魔。この当て革はリフィル固定ループの経路だし、ループは金具でフラット接続されているので、調整が効かないんですね。カバー端面の保護に有効だと思った当て革ですが、本来用途を阻害する邪魔者になるとは…。せめてあと2cmほど長ければなんとかなったのに。
邪魔と言えば、背上部のメタルビーズも同様。直接リフィルの下敷きにはなりませんが、筆記時に背を押し上げるので、結構がたがたします。
…うーむ…。あっちらこちらに「使う気になってみないとわからない邪魔要素」が散りばめられていました。
TvNBで、「フラットに開けられない」とか「筆記時になんか邪魔」などとはあまり感じたことが無かったので、並べていろいろ弄くってみました。
確かに、TvNBのホールド用ゴムの結び目は、そのままだとリフィルの真裏に来るので、筆記時に違和感があったりします。でも、別パーツなので、結び目を内側に引き込んで、リフィル裏から退避する事が出来るんですね。カードポケットも比較的丈夫な素材で、強いカールはついてませんし…。
今更ながら本家TvNBってうまく出来てるなぁ…と感じた次第。(^-^)
「安くて似ているし、これでいいやん」というわけにはいかなくて、似ているだけじゃ駄目で、似た様なものをこしらえた時に、設計次第ではこんな難点が出るんだなぁと、新たな気づきがありましたよ。サンキューダイソー。(←ひどい締め(^-^;))
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待ってました~
続編待ってました!
本家よりも持ち運びしやすそうなサイズで「おっ」と思っていたのですが、やはり難点がぱらぱらと…(苦笑
特に背に当たる部分からカバーを留めるゴムを出すのと、接触部分の当て革には「そうそうこういうのが欲しかったんだよ~早くぶっ放してぇなぁ(違」という感じだったのですが、まさかゴムが一筆書きだったとは。びっくり。
リフィルを自作するしかないのも悲しいところですね。
使い切りの品物には見えないのに;
でもこういう残念なところもまた面白いというのが醍醐味でしょうか(´▽`;
今回も濃密な記事をありがとうございました!
近所には小さなダイソーしかないので出会える気がしませんが、見かけたら保護してしまうかもしれません(笑
大放出~
「ほほーよう出来てるなぁ」と思いつつ持ち帰り、使う目線でよくよく見たら「…あ…れ?」なギャップ感が、正しい100均の楽しみ方ですねぇ。まさに醍醐味。(^-^)v
うまく出会えたらいいですねぇ。イオンモールに大き目のダイソーが入っている場合が多い@関西なので、チェックしてみるのも良いかもです。