文具ムックなのか、書籍付きカッターナイフなのか微妙なところ。…(^^;)

● イーステージ OLFA魂 (ISBN:978-4-909079-47-3) ¥1,900+税
7月末にリリースされてから、品薄でしたけれど、先日ようやく入手しました。
私自身、そんなにマニアというわけではないのですが、ムックというほど濃い味じゃないなぁと感じました…そのあたりの感想は一番最後に。
付録は二つ。オリジナルポーチとS型カッターナイフの別注(?)品です。

オリジナルポーチは帆布製。
生成り地にロゴがカッコよいですねぇ…。写真では後ろに折り返っていますが、タグの反対側に縫い込まれたループには、黒いカラピナがセットされています。

ぺらっぺらではなくて、ちゃんとナイロンの裏地がついています。
カナリアイエローというのでしょうか、かなり明るい黄色なので、中身が見やすく便利に使えそう。また、この手の付録ポーチはよくあるのですが、ファスナーの可動がかなりスムーズ。ハンドルの刻印より中国大手のSBS製のモノのようです。

底には60㎜ほどのマチがあるので、結構な収容力があります。
何も入れていない状態でマチを広げたら、ちゃんと自立しました。バランスも良く、縫製もしっかりしてます。このポーチ、実はかなり完成度高いですよ…うーむ。

…(いい意味で)とんだ伏兵ですねぇ…(^^;)。
本当はメインのはずだったのにポーチに持っていかれた感のある、オールブラック仕様のS型。ちゃんとブリスターに入っています。台紙裏側の注意事項や各種説明も、ほぼ同じ。

「魂注入済み」とありますが、効果のほどはよくわかりません。
Blogに批判的なことを書くと、夜中に勝手に喉元をかッ切りに来るわけではないと思いたい(^^;)

S型といえば以前購入したBEAMSコラボ文具と同じ型です(…12年前かぁ…)。
派手でPOPなBEAMSに比べて、スライダーやクリップ、そして刃までも黒系でまとまっているので、とてもシックな感じがします。
ちなみに、BEAMSには諸事情によりNTの刃が入っています(^^;)

ボディ裏(スライダーがないほう)にはTHE BETTER-KNOWN CUTTER SINCE 1970 - MADE IN JAPANの刻印が入っています。これは現行のブラックS型と全く同じ。
なお、BEAMSのほうにはMULTI PURPOSE SNAP-OFF BLADE CUTTER - MADE IN JAPANと刻印されていたり、クリップに浮彫があったりすのですが、このあたりはベースのS型の年代によって変化していっているようです。
(という情報がムックにあればよかったんですけどねぇ…)

すぐに出る場所で待機していたOLFAの方々を並べて記念撮影(^-^)
あと、タミヤ模型のデザインナイフが「この部屋のどこか」にあるはずなのですが、発掘出来ませんでした(1年前には確実に見た記憶があるのですが…)
このなかでは、実家から連れてきたL型かコンパスカッターが最古参じゃないかなぁ。コンパスカッターは、1980年代に、ホビージャパン掲載のAT-STのスクラッチ記事に影響を受けて購入した記憶がおぼろげに…

最後は書籍部分について…。愚痴交じりの蛇足です。
なんでしょうねぇ…一言でいえば残念。
ムック部分の前半7ページぐらいで、「人が多すぎて折角の段ボール作品の工程がよくわからんなぁあ…」。次のクリエイターインタビューは、なにか食い足りないんですよねぇ…。折角の第一人者の寄稿・インタビューなのに勿体ない。読み進めても、入って来ないんです。
全体的に薄味で、決められたフォーマットまたはフレームやページ数が初めに決まってて、そこに何かしら情報っぽいものをぺたぺた貼る、流し込む、出来ました…という作りに見えてしまうのです。形ありきで、削って削って押し込むという雰囲気。
それが、カッターであれ肉じゃがであれ、そのフォーマットに流し込んだら一丁上がりという気配により、メインの対象物に対する愛情や熱量が伝わって来ないなぁと。
このムックを作った人たちが、カッターに対して感じていることは何か、このムックで伝えたいことは何かが、まったく伝わって来ないのです。全方位にリスペクトが感じられない。
「なんとなく、お祭り騒ぎがしたい」というのであれば、ムックというのは一つのお祭り会場としてよいかもしれません。しかし、いかに素晴らしい太鼓を引っ張り出してきても、スケジュールどおりに音を鳴らすだけでは…。
魂を込めて叩いてほしいなと思うのです。
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