前回、さんざん文句をつけて「いる?この道具?」なんて書いたカイコーンですが、嫌なところをケアしたツールを試作してみました。

ごくシンプルな段ボール箱のテープの状態。
普通はパッキングの強度をもたすために、折り返して貼られていますよね。
この折り返しの部分をカットするときに、カイコーンはイマイチなんです。
こんな具合に、あわさった蓋部分を持ち上げて隙間をつくり、ここに差し込んでやらないといけないのですね。このもたもたっとした行為がかなりストレス。
折り返しテープだけならまだしも、この部分を密閉するように貼られている場合(重量物や濡れに弱いもの)の場合は、むしるか別途カッターを使わないといけない。
そういった、「ツール単体では解決できないケースが、開梱時に必ずある」のが、いまいちだなぁ…と。

もちろん蓋の上部分はさっと差し込んですいっと切れますが、これも折り返し部分をクリアした後の話。しっぽのとんがり部分でずいずいやったら、テープに穴が空きますけれど、ひっかけカッター部を入れてみて穴が小さい入らないまたずいずいっ…という繰り返しも悲しい。

つまりは、この折り返し部分を何も考えずに切り、上面部分のカットもストレスなくやりたいのです。

…などと文句言うだけでは老害なので、曲がり部分のカットも、上面のカットも「余計なアクション無しでできるツール」を試作してみました。
材料はそのあたりにあった薄いボール紙と押しピンです。押しピンは、カッターの刃のかわりで、本当はカッターの刃を折って取り付けたほうがいいんですが、面倒だったので…(←あかんがな(^^;)
角度をつけて立たせていますが、背にあたる部分を段違いにしていて、180度まで開いてそれ以上反らないようになっています。

開いた状態を背中側…手が触れるほうから撮影。
押しピンは中央ではなくて端にレイアウトしています。右利き用のレイアウトで、左手で箱をおさえて右手でツールを使います。

ツールの内側。
折り曲げ、折りたたみが出来るように、曲げる部分は他よりも薄くしています。ほかの部分は段ボールを重ね合わせて張りあわせ、厚みを持たせました。
ぺたんと折りたたんだ時にピンが当たる部分には、切れ込みを設けてあります。

さぁ!赤いテープをその辺の箱に貼って実験実験~。

ツールを90度に曲げて、段ボールの角にあわせます。
ピンの先端は、段ボール箱の蓋の厚みに合わせ出てくるようにとりつけてあるので、プツンとピンを挿して手前に引くと…

べりべりべりっとテープが切れます。
…切断面がびりびりなのはピンが太い所為。やっぱり無精せずにカッターの刃を使うか、もう少し細いピンを探したほうがよかったかなぁ…(^^;)。

お次に段ボールの上面部分を模して、合わせた段ボールにテープを貼り…

ツールをフラット開いてピンを挿し、手前に引くと綺麗に切れます。

最後に収納・携帯時の姿で二つ折り。
ボール紙製なので、厚みが邪魔できれいに降り曲がりませんねぇ…。ちなみにこういうふうに閉じて収納するとピン先(刃先)が安全に収納されるという工夫付きではあるんですが…まぁ試作品なので。

以上、押しピンやボール紙を使った工作でした。工作自体は10分程度です。
シーソーの原理で、段ボール箱面に押し付けると刃先が出る仕組みとか、閉じた後の簡単なロックなどをつけると、それなりのものになりそうな予感…となると素材はプラスティックか…む~
…3Dプリンター買おうかな…(^^;)
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