今回もジェットストリーム エッジ3のお話です。(…小理屈屁理屈をこねこねしているのは毎度のことなので、このシリーズ、タイトル変えました(^^;))

白い方は以前紹介したジェットストリーム エッジ。
グリップの溝や胴との継ぎ目のリングのデザイン、それに六角の胴など。デザインの要素は共通しているのですけれど、従妹ぐらいの距離感です。
立体的なクリップの付け根も変更されています。
それに伴い、クリップの山の形状や太さ、胴軸へのめり込み具合も違いますね。エッジはクリップの付け根に怪しい箱がついていて、ノート等にに挟む際にとっても邪魔だったので、形状変更はウェルカムです(^-^)
回転式セレクターに変わったので、クリップの付け根のバネを胴に収納して固定する余力が生まれたんでしょう。太い胴とほぼ同じ幅のクリップなので、挟まれるものを、無理に曲げずにすむもの、利点のひとつ。

「スピロテック機構」と呼ばれる回転式のセレクターには、出てくる芯のカラーマークがついています。
…ところがこれが、真後ろからじゃないと殆ど見えないので困りもの(´・ω・`)
セレクターの胴側一番端には一緒に動くリングが付いていて、カラーマークと同じ位置に突起があるんですけれど、これは全て黒。真後ろにカラーマークを入れるんなら、ここに入れたほうが、使いやすいんじゃないかな…。(ぶつぶつ)

もちろん「お尻を見なくて済む」回避策はあります。
赤、青のリフィルの先端にも少し色がついていますから、「そっち見て賄う」ということも、老眼が酷くなければ可能です。指で触れやすいセレクターリングに色をつけても。色落ちするだろうしカラーチップ埋め込みはコストと強度が問題…なんかの葛藤があったんでしょうか。企画メンバに老眼は居ないんでしょう…きっと(T-T)

見た目で一番特徴があるのが、「ポイントノーズ」形状。
通常の筆記具ならば、胴軸中心線の延長線上にペン先が来るのですが、この子はあえてペン先をずらすことで、胴軸から首軸にかけてのリフィルの直進性を担保する…ということらしいです。
この形状は見た目での好き嫌いが激しそうなので、思い切ったことやるなぁ…と感心した次第。(^^;)

そもそも、何故に「胴軸から真っすぐ出す」にこだわなければならなかったか…といえば、ボール径の小ささ。
一般的なマルチペンは、ノックするとリフィルが湾曲しながらペン先端から出てきます。首軸内やペン先で矯正されて真っすぐに出ているように見えますが、中ではリフィルが曲がっていたり、たわんでいたりします。この斜め加減の所為で、ごく僅かですけれど、リフィル先端に傾きが生じるんですね。
リフィルの先端を光学道具(虫メガネ)を駆使して撮像してみました。右側に少し見えているのは、ゼブラのブレン 0.7㎜。ブレンと比べると相当に小さなボールが、口金に巻き込まれていて、外側にあまり出ていないのがわかります。
特に細いボールペンは、傾けすぎるとインクが出てこなかったり、引っかかった気持ち悪い書き味になります。この子は、こんな「ちょい出し」なボールですから、傾けられる許容角度は、大きなボールのペンと比べて、かなりシビアになります。

ペン先から出た時点ですでに傾いていて、さらに、書くときに傾けられると、その許容度を超えてしまいやすくなり、書き味やインクの出があまりよろしくないので、こうした「真っすぐ出てくる」にこだわったのでしょう。
0.5という仕様以上に細い線で文字が書けるOHTO Color hex.と。
やっぱり半分ぐらいの玉ですね。この玉を保持出来るリフィル先端の口金の加工技術もすごいなぁと思います。

こんな細い先端を、「曲がらせずにペン先~胴軸でまっすぐ保持する」ための工夫が詰まっているんだすごいなぁ!
…といじっていたのですが、リフィル自体はプラスティックでしなりがあるし、ペン先の穴にもそこそこ遊びがあるので、自分でいろいろ書いておきながら「…ほんま?」ともやもやしてしまったりも…(^^;)

(もう一回だけ続きます)
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